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『空海 』原作本のレビュー、評価、感想、面白いけど長い小説



2018年2月24日公開の日中合作映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』の原作の小説は『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』 けっこう長い名前ですよね。
yamadatakasi.hatenadiary.jp

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あらすじ

盟友・橘逸勢らと共に、遣唐使として長安に入った若き僧・空海。密教の真髄を「盗みにきた」と豪語する空海は、ありあまる才で多くの人を魅了していく。一方長安では、奇怪な事件が続いていた。役人・劉の屋敷に猫の化け物が取り憑き、皇帝の死を予言したという。噂を聞いた空海と逸勢は、劉家を訪れ妖猫と対峙することに。その時から2人は、唐王朝を揺るがす大事件にかかわることになる―!

ちなみに、原作では橘逸勢が相棒でしたが、映画では白楽天が相棒になってます。 日中合作なので相方は中国人の白楽天にしたのでしょうね。

レビュー

執筆に17年かけたという著者畢生の大作シリーズ。タイトルで分かるように、密教を学びに来た空海が、唐を舞台に活躍する歴史伝奇+呪術を駆使してのバトルです。
主人公の空海の超人的な活躍と、相棒の橘逸勢とのかけあいとが面白い。

評価、感想

簡単に評価すると、話は面白いけど、冗長で同じ話が繰り返されます

話は面白いくて文章も上手いし、盛り上がる場面ではグッと引き込まれます。 短めのセリフが多く改行の多いスピード感のある文章は夢枕獏先生らしいですよね。

しかし本筋とは関係のない話が多く、また同じようなエピソードが何回も繰り返されるのが辛いです。中国歴史物ということで、専門用語や難しい漢字なども出てきますし、読んでる間に途中で投げようと思った人もいるでしょう。

本作は17年も連載していたため、同じような話が繰り返されるのは仕方ないのかもしれませんけど、関係のない話を削っていけば、おそらく2000ページの本作は1/3くらいになったのかも。

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